高校の選び方、UBCへの進学

2016.11.23 Wed

 ブログランキングならblogram にほんブログ村 教育ブログ 海外教育へ

いよいよ、本題。
(前の話はこちら相談・質問について、英文メール・高校の選び方

高校の選び方についての相談。
UBCの理系に進学したいということなので、その目標に向けて、という視点から書く。


高校の選び方、UBCへの進学

Aさんは、X国(英語国ではない)の、それもかなり特殊な状況にいる。
その場合、高校の選び方で大事なのは、
(1) 自分の志望大学への「出願資格」を得られること
(2) 高校生ならではの、さまざまな「体験」ができること の2つだ。
(3) 深い学習や知的刺激が得られることは、3番目に過ぎない。



(1)について:
ふつう、ほとんど問題にならない。
でも、特殊な状況の人は、目標地点側から確認した方がいい。

まず、大学ウエブサイトのUndergraduate Admissions Applying to UBC のところを、よく読む。それから、大学の公式Admissions Blogも、ざざっと読む。それでもわからない場合、Ask Me @UBC Formで質問するという手もある(リンクつけないけど、すぐ探せる)。

Admissions Blogの方でも質問できる(ただ、ここは、コメントで公開質問する形)。一般的な質問だったら聞きやすい。たぶん、Admissions Blogの方が返信は早いと思う。Ask Meの方は、メールフォームを送る形。ちょっと時間かかるかもしれないけれど、特殊事情を相談する場合、Ask Meの方が向いている気がする。

電話などで質問することもできるし、カナダのキャンパスまで来られるなら、In Personで質問することもできる(予約必要だけど、キャンパス・ツアーは毎日のようにある―Events や Info Sessionsなど)。Undergraduate Programs and Admissions のところにある Contact Us のところを見れば、いろいろな方法が、くわしく書かれてる。

(他の大学にも、同じようなのがある)

僕も高校時代、キャンパス・ツアーや Info Sessionなどに参加した。大学のリクルーターの人に会って質問したこともある。それでも、いざ出願するというとき、僕はハイスクール(中学高校一貫校)に5年通っていないので(BC州のハイスクールは、ふつう、Gr.8-12の5年間)、記入で迷うところがあった。Ask Meで質問したら、ちゃんと答えてもらえた。

(制度の大枠的な質問だったら、カナダ大使館主催の留学フェアでも、相談にのってもらえると思う)


(2)について:
「体験」は人それぞれ(だから、僕と同じことをしようとする必要は全くない)。

ただ、忘れちゃいけないのは、
UBCは、「勉強ができるだけでは、合格できない」ってこと(もちろん勉強がよくできることは前提)。 
(UBCだけじゃなくて、多くのアメリカの大学もそうらしい。それと、カナダの大学でもビジネス系はたいていそうだと聞く)
すごくがんばって達成したことや、困難に挑み打ち勝ったことや、さまざまな体験を通して学んだことなどが、総合的に評価の対象になる

大学ウエブサイトのココHow UBC makes admissions decisions をよく読む。

Personal Profile Scoreが低かったら、どんなに成績が良くてもダメ。Personal Profileでは、「君は、どんな人なの?」「どんなことをしてきたの?」「どんなところがユニークなの?」「どういうチャレンジをしてきたの?」「どういうところがスゴイの?」ということを明らかにする。肩書リストとはちがう。実際に、「どんなことを、どれくらい、やってきたのか」「どうやって困難に打ち勝ってきたのか」ってことが大事。内容を具体的に書く。

「君はどんな人?」っていう質問に答えるわけだから、1回とか1年とかの話じゃなくて、何年か継続してやってきたことやその成果を書かないといけない。

僕の場合(僕の本も読んでくれるとうれしい)
年は14歳だったけど、出願当時で、ピアノを11年、空手を9年やってた(アシスタント・インストラクターも長くやってた)のと、高校の生徒会活動は、2年連続やってた。Gr. 12のときは生徒会役員に立候補して当選。町の図書館のStudent Councilでの高校生ボランティア活動も、2年連続やってた(町のシニアにコンピューターの使い方を教えたり、小学生のメンターになったりなど)。それと、環境保護のクラブ活動を高校の中と外とで継続してやってて、新聞の取材を受けたりもしてた。
ギフティッド登録のほか、数学コンテストの結果や英語テストなどによる飛び級、それから、高校から「学校代表に選んでもらえた」ので、CFRIのMini Med School に行かせてもらえたってこともあった(その年は、糖尿病についての最先端研究について学ぶというテーマだった)。
また、町の子ども達のために、日本語を教えるイベントを自分で開催したりってこともしてた。交渉して場所を借りたり、ポスターを作って町のあちこちで宣伝したり、手伝ってくれるボランティアを探したりもした。ボランティアの子にも日本語を教えた。テキストも作った。

カナダでは、Well Roundedっていうのが高く評価される。だから、芸術・スポーツ・ボランティア活動・リーダーシップ経験・コミュニティ・サービス・何かをクリエイトしたりオーガナイズした経験・いろいろな人との交わりなど、さまざまなことを継続してやってきているってことが、望ましい。働いた経験を書く人も多いみたいだ。長い間がんばり、その結果、責任あるポジションにつくことができ、いろいろ苦労しながらその責任を果たしてきたっていうのは、とても良いイメージ。

それから、分野は数学・物理・化学でも音楽でも何でもいいんだけれど、コンテストで優勝したり、どこか人とちがうユニークな体験があったりするといい。そういえば大学の先輩に、理系なんだけど、高校時代からラテン語完璧!って人がいる。ハバの広さも大事なのかもしれない。


「体験」は、高校でも得られるし、高校の外でも得られる。どちらか一つではなく、両方あるといい。

そういう体験ができる学校でなければ絶対にダメ、という話ではない。ただ、学校はある程度長い時間を過ごす場所だから、生徒会活動やクラブ活動などで、勉強以外の何らかの「体験」ができるか、あるいは、学校外での「体験の後押し」をしてくれるところだと、理想的だ。

でも、もし、それほど理想的な環境じゃない場合、学校の中や外に、そういう場所を「自分で作り出す」っていう発想を持てばいい。

たとえば、僕の高校に、以前は、天文部というのがなかった。で、ある先輩がそれを作った。今も続いている。それってすごいことだ。何か新しいものを作り出し、それが、みんなのためにもなるっていうのは、すばらしい

あるいは、学校を代表して、外で何かするっていうのも、いい。学校代表としてスピーチ・コンテストに出場するとか。もし、自分の学校に、スピーチ・コンテスト出場の前例がなかったら、作ればいい。自分から先生に提案する(僕だったら、そういうことを許してくれる自由な校風の学校を選ぶ)。


(3)について:

さて、最後になったが、深い勉強や知的刺激の話。

これは、学校で得られない場合でも、自分で求めていくこともできるんじゃないかな。

特に高校レベルは、教材も入手しやすいし、ネットもある。やる気さえあれば、自分でドンドン学べる。学校の宿題をこなすのだけが勉強というわけではない。たとえば、前にブログで紹介したけど、CourseraなどのMOOCのウエブサイトがあるし。英語さえできれば、家にいながらにして、好きな分野の勉強が好きなだけできる。ほとんどお金はかからない。 

とはいうものの、学校での勉強がちょうどいい感じに難しく、歯ごたえのある課題にチャレンジできるっていうなら、ムダがない。それに、指導力のある熱心な先生がいれば、ぐんぐん力がつく。そのうえ、まわりに競い合うライバルがいれば完ぺきだ。

でも、そういったことは、(1)(2)が満たされていることが前提。

じゃあ、「(1)(2)は満たされるけれど、勉強面でレベルのあまり高くない学校」へ転校した方がいいのか?今の学校で(1)(2)がどうにもならないのなら、まあ、そういうことになる。その結果、ナマケテしまうかは・・・性格次第。引きずられると思うならよくないかも。でもマイペースをつらぬけるタイプなら、どこだっていい。

ラクな高校だと大学進学後が心配という意味なら、高校時代に、自分で上乗せして勉強すればいいだけ。APをたくさんの科目でドンドンやっておけば、ちょっと予習になる。APは、自分で勝手に勉強することもできる。

新しい学校が心配なら、あらかじめ見学させてもらったり、その他いろいろな方法で調べるべきだと思う。もしあまりに良くないのであれば、それはやはりマイナスだろうから。

Aさんが僕に書いた英文メールのレベルの高さからすると、今の学校でも(1)(2)が何とかなるなら、その方がいい気もする・・・だから、難しい判断だ。

何かで条件を満たさない場合でも、カレッジ経由でUBCという方法もあるから、あきらめないこと。


それと、高校での分野の話(少しでも特定をさけるため、あえて英単語は出さない)。

僕は、これは、あまり気にしなくていいと思う。将来、大学で、理系の中のどの分野を専門にするにせよ、UBCサイエンスの場合、1年のときに、英語の他、物理・化学・生物・数学と全部やるのがふつう。

たとえば、大学で物理を専門にするつもりがなくても、高校で物理をガリガリやっておくのも悪くない。高校レベルの物理・化学でつまづいてたら、UBCサイエンスの大学1年は、サバイバルできん。

そういう意味では、「レベルの高い高校」でしっかり勉強した方がいいとも言える。でも、じゃあ、「レベルのあまり高くない学校」は絶対にダメかというと、そうとも言えない。自由な校風であれば、自分で上乗せして勉強すればいいだけだから。

ある程度調べたうえで、それでも迷ったら、最終的には、自分の性格で決めるのがいいと思う。


少しでも役に立ったら、うれしいです。

クリック、どうぞよろしくお願いします!  
               
 ブログランキングならblogram にほんブログ村 教育ブログ 海外教育へ
  
Related Entries

Category: 「大学」に向けて

Edit | Permanent Link | Comment(1) | Trackback(-)

PageTop↑

Comment

 >>URL

はじめまして
ちょっとした疑問なんですが、翔さんは飛び級されたことで、精神的に不安になったような経験はありますか?高校生や大学生になると自分が確立されていくだろうし、周りの人間関係なども大丈夫なのかな?って思うのですが、中学生と高校生では3歳も離れてるのはすごく大変じゃないのかなと思いました。
失礼だったら申し訳ありませんが、飛び級したことによって、勉強面以外で何か不安や困ったこと、人間関係の問題などについて教えてください。
これからもブログ応援してます(^^)

Edit | 2016.11.27(Sun) 10:52:23

Comment Form


お知らせ

僕の本が出ました。いつも応援ありがとうございます。これからも頑張ります!「ザ・ギフティッド」  

お知らせ2

この本には、僕のコラムもあります。 「9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣」

プロフィール

大川翔

Author:大川翔
2014年6月、14歳でカナダの公立高校卒業(数学は4学年:AP Calculus 評価5、他は3学年飛び級)。同年9月に大学入学。2015年1月、カナダ政府からカナダ総督アカデミック・メダル賞を受賞。同年4月、大学1年終了。2016年4月、大学2年修了。同年9月からは、大学3年生。

0歳から5歳まで日本の保育園で育ち、5歳半の時に、両親の仕事の都合でカナダに来ました。時々、日本に帰国してます。僕の『極楽カナダ生活』をブログに記そうと思います。

全記事表示リンク

Comments+Trackback

Comments<>+-
Trackback <> + -

メッセージ

このブログはリンクフリーです。リンクはご自由にどうぞ。

Blog Ranking

ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキングならblogram

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

メールはこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR