J-PARC(その2)
2014.08.28 Thu



J-PARC(その2)
前の話の続き。
前の話はこちら。

J-PARCセンター副センター長の加藤崇先生と、J-PARCセンター広報統括アドバイザーの坂元眞一先生に、J-PARCを案内していただきました。

左から、加藤崇先生、僕、坂元眞一先生
J-PARC (ジェイパーク Japan Proton Accelerator Research Complex) は、「素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称」で、「小さな原子や原子核の世界を見て調べることができる、世界最高性能、最先端の研究施設」(J-PARCから)
ちょうど、僕が見学に行った時間と同じ時間帯に、下村博文文科省大臣も来ていて、マスコミの方たちが、(17社くらいと聞いた気がする)、とてもたくさん集まってました(僕が、下村大臣にお会いしたのは、その翌日です)。マスコミの方たちが、大臣を取り囲んで(?)取材し見送ったばかりのところへ、今度は僕の乗った車が到着。降りたった場所は同じで、たくさんのマスコミの方たちでザワザワしていたどまん中。
ちなみに、質量が極めて小さい(質量ほぼゼロ感覚?の)僕は、スルスルスルッとその場を通り抜けました。観客いないけど、これって「即興の素粒子寸劇だぜ」って思った。

ヒッグス粒子:素粒子に質量を与える粒子
質量とは「動き難さ」
J-PARCでは、いろいろな研究が行われていた。分野的にも、生命科学研究、物質科学研究、原子核素粒子研究、ニュートリノ研究などいろいろあった。
僕は、何の役に立つのか分からない研究でも、ドンドンやるべきだと思うし、一歩一歩、いろいろな謎を解いていくべきだと思う。すぐに役に立つ研究は、企業もお金を出す。でも、すぐには役に立たない研究には、企業は、なかなかお金を出すことができない。そういう基礎研究は、国がしっかり予算的にもバックアップしていくべきだと思う。

カナダで素粒子物理学の教授にお会いしたとき、聞いてみたら、国がしっかり応援してくれているとおっしゃっていた。カナダの別の分野の教授は、国ではないところから、資金援助があるとおっしゃっていた。
研究を進めるには、どうしたって資金が必要だ。企業とタイアップしてやっていける研究であれば、そうするのが道理だ。でも、そういう種類の研究じゃない場合、国が応援しなければ、研究者はやりようがない。科学技術の予算は、すぐには役に立たないように見えたとしても、削らないでほしい、むしろ増やしてほしいって思った。
J-PARCではどんな研究がされているのか、これは、キッズ向けに書かれているので、おススメです。

ここで紹介するのは、そのごく一部。

T2K ニュートリノ振動実験について説明する坂元眞一先生


欧州CERNでWボゾンとZボゾンの発見に貢献しノーベル物理学賞につながった電磁石を見る。
この電磁石、J-PARCにもノーベル賞をもたらすかもしれない

もしそうなったら、いいな


つづく予定です。
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Category: 日本の話・日本語学習・日本文化
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