カナダ観光(おすすめ)
2016.03.28 Mon



カナダ観光(おすすめ)
公開コメントで一般的な質問を受けたので、こちらでお返事します。
(shingo さん)
いつも楽しく拝見しています。このゴールデンウィーク、長期休暇が取れたので、念願だったカナダへ旅行しようと思っています。翔君のカナダでのおすすめの場所やここだけは押さえておけという場所があれば教えてください。宜しくお願いします。
まず、このウエブサイトをチェックするといいと思います。

西の方から言うと:
カナディアン・ロッキーは、


バンフやジャスパー(見どころ多過ぎ!行けば納得、さすがカナダ!って場所です。空気もウマイ)。野生動物に出会えたりする。Bighorn sheep(ビッグホーン おおつのひつじ)が、すぐ横にまで来た。
バンフにあるモレーン湖、すごく有名。

それから




(写真はこちらから。9 Amazing Things to Do in Jasper

それから、コロンビア氷原(Columbia Icefield)。スペシャルな車(雪上車)でズンズン連れて行ってもらった。巨大な氷河の上に行ける。

もし恐竜に興味があるなら、ロイヤル・ティレル古生物学博物館は、はずせません!


ウイスラー。そしてビクトリア(バンクーバー島)。
4月下旬から5月初めにかけてカナダへ遊びに来るということなので、ウイスラー&ブラッコムだったら、まだまだ十分にスキーができます。スキーが好きならおすすめ。(たとえばサイプレスだと、たしか4月半ばくらいまでだったと思う―海が見えるスキー場の一つで、僕は好きなんだけど。)スキーしなくても、ウイスラーはブラブラ歩いてて楽しい町です。
上に書いたところは、僕も、全部行ってます!場所によっては何度も。うちからそんなに遠くないし・・・(って、今、調べたら、バンフまでで約850キロ離れてた。

バンクーバー内だと、スタンレーパーク(緑と海)とグランビル・アイランド(海と活気のある市場)がおすすめ。他にも見どころいろいろあるので、こちらをどうぞ。

それと、僕は乗ったことないんだけれど、知ってる人が乗ってすごく良かったと言っていたのが、ロッキーマウンテニア鉄道(Rocky Mountaineer)。
これ



ゴージャスな列車の旅。リラ~ックスしながら、きれいな景色が見られるそうです。バンフやジャスパーまで行けるみたいです。

次に、東の方:
まず、はずせないのは、


フランス語に触れたいなら、モントリオール。美しい町と聞いています。
「赤毛のアン」に興味があるなら、プリンスエドワード島

カナダはとても広いし見どころもたくさん。かけ足で書いてるので、落ちているところも多いです。いろいろ調べて、カナダへの旅、楽しんでください!

僕のブログの、「大自然と動物」カテゴリーは、こちら。

大自然と動物


でも、わざわざ日本から来るのなら、そして、それが、はじめてのカナダ旅行なら、まずは、有名な見どころ(カナディアン・ロッキーやナイアガラなど)を押さえるべき!って思います。「



スキー好きならウイスラー&ブラッコム。子ども連れならロイヤル・ティレル古生物学博物館。年配ご夫婦ならロッキーマウンテニア鉄道。フランス語ならモントリオールもお忘れなく!あと、ゴルフ好きなら、ゴルフ場たくさんあります。
それと、ロブスター、食べてね~。

ロブスターは、東の方が本場だけど、これは、西の方、グランビル・アイランド(バンクーバー)で買ったもの。カナダへ引越する前に日本から遊びにきたとき、僕が選んだロブスター。デカいの選び過ぎて、持つの、重かったぜ。

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質問への回答(勉強方法)―ただ今、連休中
2016.03.26 Sat



質問への回答(勉強方法)―ただ今、連休中
今、こちらは、Easter(イースター)




大学の方は、2つめのMidterm(中間試験)シーズンのまっただ中。僕にとっては、あと2つ、Midtermを残すのみ。そして今からあと2週間で、大学2年の講義が終わる。
2つめのMidterm(中間試験)シーズン:
Midtermは学期の真ん中に1回だけしかない科目もあるけれど、2回ある科目もある。
さて、高校生の人たちから、複数の同じようなタイプの質問を受けました。(答えるのが大変おそくなってすみません。まだ、読んでくれているかな?)そのうちの一人は、僕と同じ年とのこと(僕は、16歳です)。質問内容をザックリまとめて言うと、
「勉強方法を教えてください。」
「YouTubeであなたのことを知りました。僕は英語が苦手で困ってます。どうしたらいいですか?」というもの。
うーん。ばくぜんとした質問で答えるのがとても難しいんだけれど、短く答えるなら、『努力と根性』



あと、今、高校生ということなので、「何で勉強しななきゃいけないのか?」ってことを、考え直してみるのもいいかもって思った。「XX大学のXX学部に行って、XXになりたい。そのためには、今、これを勉強しなくちゃいけない」とかいうふうに、具体的に、目標をはっきりさせる!
こっちでまわりを見ていると、大学へ行ったからといって収入が増えるとは言いきれない。逆の場合もありうる(学部によるのかもしれないけれど)。Internet meme の中に、「大学に通っている間、あるコーヒーショップでバイトしていて、卒業してからも、同じところでバイトしている。変わりなかった」という自虐ネタがあるくらいだ。大学は、何か学びたいことがあるから、自分でお金を工面して行く!という感じ。
高校を出て、(大学へは進まず)、plumber(配管工)になったり、electrician(電気技師)になったりすると、一生、ものすごく収入が多い。こっちで高校の先生になるより、ずっと多い、って聞いた(高校の先生たちが、いろいろ具体的に教えてくれた)。高校の先生になるには、うんとたくさん勉強しなくちゃならない。高校を出てから、少なくとも5年間は大学に通う。学費だってすごくかかる。学校の先生も尊敬されているけれど、腕に技術をつけた人達も、同じように尊敬されている。
つまり、将来、どういう人になりたいのか?ってことを具体的にイメージしてみて、それでもなお、「英語の勉強や、大学へ向けての勉強をするしかない!」という結論になったのなら、それは、もう、地道にがんばるしかないのではないかと。

僕の具体的な体験を聞きたいということであれば、ブログと、あとくわしい話は、僕の本を読んでください。
本については、もしお金がないなら、図書館で借りて読んでみてください。もしお金があるなら、こちら。3月中だけは(あと数日だけど)、amazonのキンドル本セールに選ばれたそうで、679円で買えます(4月からは、いつもの値段にもどります)。



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電子書籍、本の感想を紹介
2016.03.16 Wed



(お知らせ) 電子書籍が出たそうです。


「9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣」




読書メーター(読書を管理するウエブサービス)から、本を読んだ感想を、部分引用。
(OKENJI さん)
・・・丁寧に環境を整えることが、子供にとって大事だな・・・
(とん さん)
・・・「仏様の指」は肝に銘じたい・・・
(ミリアーデ さん)
・・・親のスペック・・・
(ももんがねずみ さん)
・・・親と照明器具は子供の利き手の反対側に座る・すぐる学習会・ちびまる子ちゃんのことわざ教室・焚火
(Hirofumi Sakashita さん)
・・・保育園を選ぶ際に重視したこと、リビングやお風呂場での生活環境など、親からの目線で実践したいことがたくさんでてきた。
(ざっき さん)
共働きで忙しいが、子供のために時間を作り、コツコツ教育してきたんだなと感じた。・・・
(トツンネル さん)
・・・親も学ばねば。
(yu さん)
・・・自己肯定感を高めることについて述べられていたところは忘れたくないので手帳にメモしました。
(タカ さん)
好奇心を絶やさない指導・・・
(シュウ さん)
両親の努力を感じると共に、色々実践してみようと思うところも多かった。・・・
(金田誠 さん)
ふむふむと思ったのは「座れる子に育てる」と「大人語で話しかける」です。・・・
(non さん)
・・・特別なことではなくごく普通のこと。ただ、質が高い。・・・
(Megumi Ichikawa さん)
・・・確かに子どもの「セルフ・エスティーム(自尊感情・自己肯定感)」を高めることは、大切だと思う。
(Nanami さん)
・・・読むまでは、環境や遺伝子のおかげが多いのでは? と思っていたのだけど、実践されていたことは至ってシンプルなこと。勉強させる、というよりは一緒に楽しんでいるのがよくわかりました。
一部しか紹介できてなくて、すみません。感想を書いてくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました。それと、いつも応援してくれている皆さん、どうもありがとうございます!
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保育園のこと
2016.03.14 Mon



保育園のこと
前からのつづき。

カナダでは、今、桜

すごくきれいだ。桜を見ると、日本のことを思い出す。そして、保育園のことも。
保育園には、楽しい思い出がいっぱいある。本を読んでもらうのも楽しかったし、いろいろな行事も楽しかった。
イモ掘りや、お店やさんごっこや、仕事ごっこ(僕は、レントゲン技師の役をやったのを覚えている)。それから、発表会や運動会も。近所の神社のお祭りにも、みんなで行った。毎日、昼寝の時間があって、昼寝の前には、いつも、足をふいてた。あしうらマンが来ないように。そう言えば、先生に言われて、イスの上に立ってスピーチした記憶もある。原っぱ公園で、ケガをしたこともあった。すげー痛かった。今も、小さな傷が残ってる。それから、夏にはプールで水遊びをした。水遊びは、あんまり好きじゃなかったけど。
バザーの日に、父さんが、焼きそばを焼いていたのを覚えてる。焼きそば、うまかった。それから、じいちゃんも、保育園に来てくれた。

このブログに、僕の保育園時代のクラスメートたちや身近な人たちが、コメントを入れてくれたこともある。
たまにスカイプで話したり、メールをしたりすることもある。
大学に合格した年、日本に帰り、ふらっと保育園を訪問した。僕が、保育園を出たのが5歳半のとき。それから、9年が経っていた。
でも、先生たちは、ほとんどみんないて、突然だったのに、僕を歓迎してくれた。すごくうれしかった。先生たちは、ぜんぜん、変わってなくて、僕はすぐにわかった。僕の方は、5歳と14歳じゃ、だいぶ変わっていたはずなんだけど、先生たちは、僕のこと、すぐにわかってくれた。テレビや新聞の報道のことも、知ってくれていた。
それから、昔(僕がいた時代)の園長先生にも会えた!!! 僕はカナダから何回か手紙を書いてた。いっぱいホメてもらった。とてもなつかしかった。会うことができて、本当にすごくうれしかった!!! リジチョー先生は、僕がカナダにいる間に亡くなってしまっていた。悲しい。リジチョー先生はお医者さんで、ケガをしたときに、手当してくれた記憶がある。それと、残念だったのは、今の園長先生に会えなかったこと。スケジュールの関係で、突然ふらっと訪問しちゃったから、今の園長先生がいないときだった。
保育園には女の先生が多かったけど、男の先生たちも何人かいた。卒園のときの手作り写真アルバムを、送ってくれた。僕の写真も入ってた。僕の宝物のひとつ。それから、保育園からもらった「小学生の漢字辞典」は、カナダでよく使った。とても便利な辞典だった。担任の先生が僕にプレゼントしてくれた「エルマーの冒険」も、カナダでくりかえし読んだ。今も持ってる。
僕がカナダに旅立ってから、空に飛行機を見つけるたびに、「しょうくん、どうしているかな?」って、みんなで僕の話をしてくれたって聞いた。


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質問への回答(保育園)
2016.03.12 Sat



質問への回答(保育園)
保育園のことで、質問してくれた方へ
(同じような質問を時々受けるので、こちらで、一般的な形で、回答します)
僕に興味をもってくれて、どうもありがとうございます。
保育園は、日本での思い出がギュッとつまった大事な場所。それでいろいろ考えたんですが、今の段階では、通った保育園の名前をあげるのは、やめにします。すみません。
僕は自分が通った保育園が大好き。でも、すばらしい保育園はあちこちにあると思う。引っ越しして、僕が通った保育園に入れる!っていう風に考えなくてもいいんじゃないかなあって。いろいろ、ちがっていていいと思う。
それと、本を読んで、感想を送ってくれて、どうもありがとうございます!
とてもうれしかったです。

代わりにはならないかもしれないけれど、保育園の思い出を書きます。


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Dim Sumを食いながら・・・
2016.03.10 Thu



Dim Sum を食いながら・・・
この間、大学のクラブ活動(1年くらい前からやってる)の先輩たちにさそわれて、Dim Sumを食いに行った(大学から、40分~1時間くらい離れたところに、そういうレストランの多い町がある)。
Dim Sumというのは、点心というか、飲茶(やむちゃ)のこと。シューマイとか、エビギョーザとか、Spring Roll(はるまき)とか。いい料理人たちが本場からカナダに来てる。だから、とてもおいしい。
クラブ活動と言っても、高校時代のクラブとはちがう。入るには、アプライして、書類審査をくぐりぬけ、それから面接。面接は全部録音されて、その後、関係者が投票。その結果、入れてもらえるかどうかが決まる。仕事のポジションをゲットする感じ。後でわかったことなんだけど、入るの、けっこう激戦。自分でも、オレ、よく入れたなあって思う。
先輩たちが店を選んで予約してくれた。10人くらいで行った。そのうち3人が女子(というか、お姉さんたち)。みんなで少しずつシェアして食べた。12ドルくらいで、たっぷり食べることができた。すごく、うまかった。
ふだんは、仕事関係の話が中心なんだけど、今回は、ソーシャルということで、いろいろな話をした。
メンバーのほとんどが、将来、研究者になりたいっていう学生たち。それと関係しているのか、親が研究者っていう人が多い。両親ともにアメリカで同じ大学院に通ってて結婚したとか、自分が子どもだったころ親がポスドクでヨーロッパをまわってたからヨーロッパ育ちだとか、両親とも、うちの大学の教授だとか。
その場にいた人の中に、今年、卒業する人が一人いたんだけど、その人は、9月からとある外国の超有名大学大学院のPh.D.コースに入ることが決まってる。費用が全額出してもらえるフル・スカラシップも受賞してる。そのほか、今度、4年になる先輩たちも、すご過ぎて、クラクラする。先輩たちは、この前、ハーバード大学のconferenceに出て、それぞれ自分の研究発表をやってきた。
ほとんどの先輩たちは理系で「オナーズ」に入っている。中には、それだけじゃなくて、「オナーズ」に、とあるカッコいい「マイナー」をくっつけたうえ、(それだけでもスゴイのに)、うちの大学で、なんと、アベレージ95%をたたき出してる人とか。理系なのに、ラテン語、完璧とか。それでいて、かなりクラブ活動をやってたりする。本当に人間か?まじ、人間技と思えん!超人。
いつもとちがって、Ethnicityについても話になった。すでに知ってる相手もいるけど、知らなかった相手もいる。国籍というより(国籍は、僕以外、たいてい、カナダ人だと思う)、ご先祖様というか、民族というか、文化的背景というか、もともと、どこ系かっていう話。もちろん一つじゃなくて、いくつか混じっているのは、よくある話。
ほとんどみんな、英語ネイティブ。でも、複数の言語がしゃべれる人も多い。見かけでは分からない。見た目は完全にアジア人なのに、アジアの言語はどれも話せなくて、ヨーロッパ育ちだから英語とフランス語が話せるっていう人もいたりする(まあ、それでなくても、カナダ人だから、フランス語が話せる人は、けっこういる)。
Mandarin(北京語)やCantonese(広東語)などが話せる人たちもいた。ウエイターさんに、ペラペラと彼らの言葉でオーダーしてくれた。ウエイターさんは英語がうまくなかったので、こちら側に、ウエイターさんの言語を話せる人がいて助かった。
この食事の後、マダム・バタフライのオペラを見に行くっていう人がいて、マダム・バタフライの話になった(これ

それから、CRISPR-Cas9の裁判の話。アメリカの選挙の話。アルゼンチンの経済の話。などなど。カナダ人にはめずらしく、スポーツの話は出なかった。
そういえば、選挙と言えば、この間から、大学でも選挙中だ。もう終わった選挙もあるけど、まだまだ、激しい戦いのまっさい中のやつもある。
このところ、endorsement合戦になってる。そのこともあって、この前の会議では、クラブとして、give an endorsementするかどうか(誰かに「支持」を出すかどうか)、が議題にのぼった。いろいろ意見はあったけど、最終的に、個人個人で応援することにして、クラブとしては、ニュートラルで行こうってことが決まった。
複数のポジションをめざして、何人もの人達が立候補している。たくさんの知り合いが出馬してる。いろいろなポジションごとに、あちこちから、応援を頼まれる。ポジションがずれてたらいいんだけれど、そうはいかない。同じポジションをめざす有力な候補者の両方ともが、知り合いだったりする。どっちかに、決めなきゃならん。僕が一年のとき、いろいろ世話してくれた先輩から応援要請メッセージが来た。人柄も良く知っている人だし、そのポジションは、その先輩に決めた。その先輩のイベントに僕の友達もinviteした。少しでも、力になれたら、うれしい。

選挙の結果が発表された。その先輩、ポジション、ゲットできた!よかった!

さて、僕自身は・・・・・というと、クラブ内でのあるポジションに立候補している。その話は、また、そのうち。

僕も、希望のポジション、ゲットできたぜ! やったあ! ある部門の共同代表者(コ・チェア)に選んでもらえた!

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Category: 大学生活
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化学実験中にファイアー・アラーム
2016.03.06 Sun







今、大学2年の終わり近くだけど、ラボコース(実験をやるコース・科目)は、大学1年のときから、いろいろやってる(化学実験、生物実験、物理実験とも)。学期ごとに、たいてい、2コースずつ。
今学期やってるラボコースのうちの一つ、ある化学実験のコース(週に1回のやつ)、
あつかってる液体が、ちょっと、ヤバいっす。

俳句風に言うと、
ヤバいやつ いつも使うぜ 化学(かがく)ラボ
(季語ないけど、5・7・5 ピッタリ

マンガのイメージで言うと、ドクロマーク

化学実験は、一人一人でやる。たとえば・・・・・入ってるコンパウンド(compound)を突き止める実験など。複数の (いくつ入っているか、わからない) コンパウンドが混じったものを、与えられる。学生ごとに、それぞれちがうものが与えられる。それを、セパレート(separate)し、ピュリファイ(purify)し、何が入っているのか、各自で、突き止める。一回で終わる実験じゃない。何週間もかけてじっくりやる。その過程で、いろいろな薬品を使う。
固体(solid)は、気をつけていればあまり下手はうたない(実験中に、食ったりしないし)。でも、液体(liquid)の場合、ふたをあけると、それだけで、少しevaporate(蒸発)してしまうやつもあるから、注意が必要だ 。安全のため、Fume hoodを使う。
Fume hoodというのは、
こういうやつ


実験は、一人でやるんだけど、クラスメートたちと、同じ部屋の中でやる。ヤバい液体をあつかうとき、

それくらい気をつかっているんだけれど、実験そのものは、今学期のは、Fume hoodのところでやってない(1年のときの化学実験は、Separatory funnelからガスをぬくとき、Fume hoodに向けてプシューッってやってたんだけど、今学期はちがう)。
Fume hoodのところで


そして、セパレーション。これは、ていねいにやらないといけない。Separatory funnelをシェイクするとき、少しシェイクしたら、少し開放して圧力を逃がす。僕は、今のところ失敗してない。でも、クラスメートの中には、シェイクし過ぎて、リリースするとき、ビューッと、中の液体をふきださせてしまった人たちが何人かいた。
とまあ、そんなこんなで、こういうことをやってれば、どうしたって、少しばかりは、吸ってしまう。みんな、そう。
Separatory funnelというのは、
こういうやつ

この前は、同じ日に、3つ、ヤバい薬品をあつかった。実験の前に、あつかう薬品のHazard(ハザード、危険性、その薬品がどう危険なのか)と、Procedures for Disposing of Chemical Waste (終わったあと、どうやって捨てるのか)についても、習う。(一人一人、与えられているコンパウンドがちがうから、学生によって使う薬品はそれぞれちがう。でも、一部、同じヤバいのを使う。)
どういう風にヤバいかっていうと、
Highly Flammable (すっごく燃えやすいよ)とか、
Highly Toxic(とっても強い毒だよ)とか、
Carcinogenic (発ガン性があるよ)とか。
carcinogenicは、carcinogenのadjective(形容詞)


化学を専門にする人たち、大変だなあって思った。でも考えてみたら、どの分野だって、それぞれに、いろいろヤバかったりする。どんな分野でも、覚悟

そんなこんなで、いろいろ神経を使いながら、化学実験してたときのこと
突然、



































ヤベ、これ、ドリル(Fire Alarm Evacuation Drills、避難訓練)じゃないぜ!

パッとまわりを見渡した。
みんな「ヤバッ!どこだ







外は大雨の日。中はというと・・・・・・・・・・
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僕たちの実験室からじゃなかった。
TA(教授の助手をしている大学院生たち)が、ささっと火事の場所を調べてくれた。広いから、アラームの音と鳴り方で、ビル内のどの場所からの火事かなど、いろいろ区別できるようになっているらしい(少なくとも、化学ビルディングはそう)。けっこう離れた場所からのアラームで、安全も確認でき、「避難しなくて大丈夫。みんな、そのまま、実験続行


アート系のビルディング(文学や英語など語学系のコースの講義があるビル)でファイアー・アラームが鳴った場合なら(鳴った記憶ないけど)、「ん?火事かな?」って、たぶん、おちついた感じで受け止めると思う。でも、化学ビルディングでファイアー・アラームが鳴ると、ちょっと緊張する。



「ああ、だれか、やっちまったかな

結局、特に大きな問題ではなかったみたいで、本当によかった。

Biosafety level (バイオセーフティレベル)の話も書いておくと・・・
危ないのは、化学系だけじゃない。(物理系もだけど)、生物系も、たとえば、ウイルスやバクテリアのあつかいなど、注意しないと、とても危険。(僕はやってないけど)、ウイルスなどを扱う地下ラボの出入りはとても厳重になってる、って先輩から聞いた。こういうことは、どこの研究施設でも同じだと思う。
僕の大学やその関連施設はレベル3(BSL-3)。プリオンがあつかえる。HIVはルーティーンのだとレベル2でもあつかえるって聞いた。エボラ・ウイルスとかはレベル4の施設であつかう。
バイオセイフティ レベル4(BSL-4)は、カナダでここだけ





ちなみに、レベル4(BSL-4)の実験室がある国は、限られている。
調べてみたら、日本には、レベル3(BLS-3)の施設は、何か所もあるんだけれど、レベル4(BSL-4)の施設があるのは、国立感染症研究所と理化学研究所の2か所だけ。
でも、日本はこれまでBSL-3の運用までしかしてこなかった(


危ないウイルスなどのとりあつかいに厳重な注意が必要なのは当然。だけど、せっかく専用の施設もあるのに、国のトップレベルの研究者達が、自分の国の中で専門の研究ができないようだと、逆に、国の未来が危ない。アメリカだけじゃなくて、カナダもちゃんとやってる。イギリスも、ドイツも、イタリアも、スイスも、インドも、チャイナなどもだ。こういうことは、日本も、しかるべき場所で、きちんと研究を進めていくべきって思う。

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Category: 大学生活
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