国旗。コメント紹介(2)
2012.05.28 Mon
国旗の話。いただいたコメントの紹介(2)力のこもったコメントをいただきました。
本当に、どうもありがとうございました!
コメント欄だけではもったいないと思ったので、公開コメントについては、2回に分けて本文で紹介させていただいています。国旗。僕の高校についての、コメントです。
これは、前回、及び前々回からのつづき話なので、まだ読んでない方は、こちらをどうぞ。


このエントリー(国旗。コメント紹介(2))では、えいと@さん からいただいたコメントを紹介します。











カナダもアメリカも国旗に対する敬意はすばらしいものがありますね。
町中にも国旗があふれ、アメリカの国旗はアメリカ国民にとって大変身近なものです。
それに対し日本には色んな問題があります。
他の方も言われていますが、
日の丸は戦争に使われた旗で、侵略の象徴だという風に考える団体がいるのですね。
赤い色は血の色。そんな旗を国旗とは認めない云々…。
その団体の運動が大きいうえに、街宣右翼(翔さんは知らないかな…? ググってみてくださいね)が日の丸を暴力的なイメージにしてしまい、
日の丸に嫌悪感を持つ国民がだんだん増えて、
いつの間にか日本の祝日に国旗が掲げられないようになってしまいました。
歴史を見た時に、今の文明国で戦争をしてこなかった国ってあるでしょうか…?
侵略戦争と言いますが、何を持って侵略というのでしょう。
日本は侵略をするために大東亜戦争をしたのでしょうか…?
あの戦争はなぜ始まったのか?
日本が真珠湾を攻撃して始まった? だから日本が悪い?
そうでしょうか?
なぜ日本は真珠湾を攻撃することを決断したのでしょうか…?
日の丸や君が代を否定する人達は、このへんの歴史をよくわかっていないような気がします。
日本人自身が近代史を見直す必要があると私は思います。
日の丸の赤は血の色…。
赤色を使った国旗は他にもたくさんあります。
そんなことを言えばカナダ国旗もダメですよね。(笑)
翔さんは 日の丸の由来をご存知でしょうか。
http://youtu.be/0ZIHk2M94OQ
お時間がある時にこちら ↑ の動画をご覧になってください。
目からウロコですよ。(笑)
えいと@さんは、アメリカ在住。5年間、NY州バッファローで暮らし、現在は、PA州リーハイバレーにお住まいです。夫が2011年にアメリカでPH.D Degreeを取得、アメリカPA州の大学&大学院で教鞭をとっている方です。
えいと@さんのブログは、こちらです。


>カナダもアメリカも国旗に対する敬意はすばらしいものがありますね。
町中にも国旗があふれ、アメリカの国旗はアメリカ国民にとって大変身近なものです。
はい。カナダ国民にとって、カナダの国旗は、とても身近なものです。
特別な日でなくても、町のいたるところに、国旗がはためいています。
学校でも、assembly (朝礼)のたびに、全員で起立して、国旗に向かって National Anthem 国歌 (O Canada)を歌います。
もちろん、僕も歌います。僕は日本人だけど、僕を受け入れてくれたカナダに、とても愛着を持っています。
(あ、もっとも、僕の場合、assemblyで起立して歌っていないときの方が多いかも。それはなぜかというと、国歌を歌うとき、生徒からピアノ伴奏係が選ばれるんだけど、ほとんどの場合、それは僕なんです。だから、Grade 4のころから、カナダ国歌は、ピアノを弾きながら歌う感じです。)
それと、僕は、どこの国の国旗に対してであれ、きちんと尊重すべきだと思っています。
ましてや、自分がお世話になっている国であれば、なおさらです。
>日の丸の由来をご存知でしょうか。
http://youtu.be/0ZIHk2M94OQ
お時間がある時にこちら ↑ の動画をご覧になってください。
紹介していただいた動画、見てみました。とても、興味深い内容でした。

源氏の旗印は白、平家は赤であること。これが、紅白のもととなっていること。
そして、屋島の戦いで、那須与一が放った矢が射(い)たのは、赤い扇で、真ん中が白丸(もしくは、金色の丸)だったという話は、聞いたことがありました。平家物語に、赤い扇であったことが書かれているって。
でも、牛若丸(義経)が、五条大橋で弁慶と、ひらりひらりとした身のこなしで闘ったときに持っていた扇が、白い扇で、真ん中に赤丸があったものであったことは、知りませんでした。
源氏と平家のそれぞれの旗色から考えれば、これは当然のことで、自力で気づくべきだったなあって思いました。
もし、源氏ではなく、平家が武家政治をはじめていたら、日の丸は、赤色の旗に白丸(もしくは金色の丸)になっていた可能性があるわけですね。なるほど、日の丸には、1000年くらいの歴史があるんだなって思いました(もっと、ずっと古いという説もあるみたいです)。
とても興味深い動画(ここをクリック

それと、那須与一と日の丸の起源について、書かれている文章を見つけたので、紹介します。
読んで、とても勉強になりました。
こちらです。

..............................ここから引用................................................
日の丸の扇をかざして弁慶を家来にした牛若丸(源義経)は、元暦2年(1185)2月、四国屋島に陣をしいていた平家をわずか150騎の軍勢で背後から攻めたてました。慌てた平家は船で海に逃れ海辺の源氏と対峙することになりました。戦は一進一退が続き、やがて夕暮れに近づきます。この時平家方から立派に飾った一艘の小舟が源氏の陣に近づいて来ました。見ると美しく着飾った女性が、日の丸を描いた扇を竿の先端につけて立っています。「この扇を弓で射落としてみよ」という挑戦でした。
義経は、弓の名手那須与一を呼び寄せ「あの扇を射て」と命じました。与一は何度も辞退しましたが、聞き入れられず意を決して馬を海中に乗り入れました。このとき与一は弱冠20歳。「平家物語」では、このくだりをおおよそ次のように書いています。
時は2月18日、午後6時頃のことだった。折から北風が激しく吹き荒れ、岸を打つ波も高かった。舟は揺り上げられ揺り戻されているので、扇は少しも静止していない。沖には平氏が一面に船を並べ、陸では源氏がくつわを並べて見守っている。(中略)与一は目を閉じて「南無八幡大菩薩、とりわけわが国の神々、日光権現、宇都宮、那須温泉大明神、願わくはあの扇の真ん中を射させてくれ給え。これを射損じる位ならば、弓切り折り自害して、人に二度と顔を向けられず。今一度本国へ向かへんと思し召さば、この矢外させ給うな」と念じて目を見開いてみると、風はいくぶん弱まり的の扇も射やすくなっているではないか。与一は鏑矢を取ってつがえ、十分に引き絞ってひょうと放った。子兵とはいいながら、矢は十二束三伏で弓は強い。鏑矢は、浦一体に鳴り響くほどに長いうなりをたてながら、正確に扇の要から一寸ほど離れたところを射切った。鏑矢はそのまま飛んで海に落ちたが、扇は空に舞い上がったのち春風に一もみ二もみもまれて、さっと海に散り落ちた。紅色の扇は夕日のように輝いて白波の上に漂い、浮き沈みする。沖の平氏も陸の源氏も、これには等しく感動した。
...........................ここまで引用...................................................
これは、狩野休圓が描いた那須与一扇の的の絵です。赤い扇に白か金の丸が見えます。


狩野休圓(1641~1717) 江戸時代の作品
(香川県高松市公式ホームページ那須与一扇の的から借用)
ゆれている船の上。ゆれている扇の的。両軍が見守る中。
ものすごいプレッシャーだったろうなあって、想像します。僕が、クラスのみんなからの応援と期待を受けて、クラス代表としてスピーチ大会に出たときや、学校代表としてディストリクトで闘ったときのプレッシャーの比じゃないなあ、文字通り、命をかけていたんだろうし、家名のこともあるだろうし、そもそも源氏側として平家側に挑戦されて退くわけにはいかない気持ちだろうし、主君やみんなからの期待はすごいものがあるだろうし・・・って思いました。
でも、矢を放つ瞬間は、無心 になっていたのかもしれない。

平家の女人が、船首でかかげたときは、こんな風だったのかも。


(あでやかで美しく粋なイラストです。浮世絵風美人画から借用)
これは、西野神社の合格絵馬です。これも、赤い扇に白い丸になってます。


西野神社の合格絵馬(西野神社 社務日誌から借用)
すごく、ごりやくがありそうな絵馬だなあって思いました。
こちらは、五条大橋での、牛若丸(義経) 対 弁慶 です。牛若丸(義経)が放った扇は、白い扇に赤い丸、つまり、「日の丸扇」ですね!



牛若丸(切り絵/大西良介から借用。躍動感あふれる感動的な切り絵です。)
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Category: カナダでバイリンガル生活
Comment
翔 >>URL
Re: タイトルなし
えいと@ さんへ
> 私は翔さんが書かれている、
> 「僕は、どこの国の国旗に対してであれ、きちんと尊重すべきだと思っています。
> ましてや、自分がお世話になっている国であれば、なおさらです。」
> この部分 ↑ に感動しました。
どうもありがとうございます(^^)
lele.mama さんへ
> 海外の状況を聞くと、カルチャーショックというか、改めて国旗・国歌について考えさせられます。
カリフォルニアのディズニーランドで、国歌とともに国旗をおろすセレモニーを見たことがあります。
帽子をとって、胸に手をあてて、直立不動で歌ってるアメリカ人がたくさんいました。
僕、年間パスポート持っていたので(^^;)
> 私は翔さんが書かれている、
> 「僕は、どこの国の国旗に対してであれ、きちんと尊重すべきだと思っています。
> ましてや、自分がお世話になっている国であれば、なおさらです。」
> この部分 ↑ に感動しました。
どうもありがとうございます(^^)
lele.mama さんへ
> 海外の状況を聞くと、カルチャーショックというか、改めて国旗・国歌について考えさせられます。
カリフォルニアのディズニーランドで、国歌とともに国旗をおろすセレモニーを見たことがあります。
帽子をとって、胸に手をあてて、直立不動で歌ってるアメリカ人がたくさんいました。
僕、年間パスポート持っていたので(^^;)
Edit | 2012.06.07(Thu) 06:19:54
lele.mama >>URL
無知な私は、感心して記事を読ませてもたいました。ホント、日の丸は待ちで見かけませんし、逆に見かけた時には、『何かイベントがあるのかな?』と思ってしまうほど・・・。
私が記憶する限りでは、オリンピック、皇族方の公務での印象しかありませんねぇ。
個人的な意見ですが、日の丸は変な意味で重くお堅いイメージがあります。
海外の状況を聞くと、カルチャーショックというか、改めて国旗・国歌について考えさせられます。
私が記憶する限りでは、オリンピック、皇族方の公務での印象しかありませんねぇ。
個人的な意見ですが、日の丸は変な意味で重くお堅いイメージがあります。
海外の状況を聞くと、カルチャーショックというか、改めて国旗・国歌について考えさせられます。
Edit | 2012.05.29(Tue) 22:12:34
えいと@ >>URL
こんにちは、えいと@です。
コメントのご紹介をありがとうございました。
私は翔さんが書かれている、
「僕は、どこの国の国旗に対してであれ、きちんと尊重すべきだと思っています。
ましてや、自分がお世話になっている国であれば、なおさらです。」
この部分 ↑ に感動しました。
その通りですね。自分がお世話になっている国の国旗や国歌を侮辱するなんて…あり得ませんね。
日の丸の起源のお話、興味深く拝見しました。
動画で櫻井よしこ氏が話されていたことは やはりその通りだったということですね。
こういうことを教育の場で教えて欲しいと思います。
こういう話を知って、日の丸に親近感を持たない日本人がいたら…その人の心は日本人ではないのかもしれませんね。。。
今回のエントリーのリンクと、記事の一部をお借りいたしました。
もし、ご迷惑であればおっしゃってください。
http://eight-americann.seesaa.net/article/272343233.html
えいと@
Edit | 2012.05.29(Tue) 09:11:40