新渡戸記念庭園 Nitobe Memorial Garden

2012.08.09 Thu

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新渡戸記念庭園 Nitobe Memorial Garden

カナダに、すばらしい日本庭園があります。
ここが、入り口です。

DSC02253-p_convert.jpg

石灯籠(いしどうろう)のことは、stone lanterns って言います。
DSC02249-p_convert.jpg

新渡戸記念庭園(Nitobe Memorial Garden)。
ブリティッシュ・コロンビア大学のキャンパスの中にあります。
上の写真2枚は、遊びに行ったときに、僕が撮ったものです。

下の写真2枚は、Nitobe Memorial Garden から。
nitobe_convert.jpg

散歩してると、ここがカナダであることを忘れそうになります。


nitobe2_convert.jpg

新渡戸稲造庭園の中にある、The Tea House (Ichibō-an) 茶室「一望庵」です。


新渡戸稲造(にとべ いなぞう)博士 Dr. Inazo Nitobe

inazo_inazo2.jpg
花巻新渡戸記念館から


新渡戸稲造博士が、100年以上前に、英語で書いた、Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)

原文(英語)で、読み始めました。

カナダ人の空手仲間に、武士道についてどう説明をしたらいいのかって考えてて、この本に挑戦してみることにしたんです。

「こ、こ、これは・・・。」

読み始めてすぐ、まず、英文のあまりの格調の高さに、衝撃(しょうげき)を受けました。

 Chivalry is a flower no less indigenous to the soil of Japan than its emblem, the cherry blossom; nor is it a dried-up specimen of an antique virtue preserved in the herbarium of our history. It is still a living object of power and beauty among us; and if it assumes no tangible shape or form, it not the less scents the moral atmosphere, and makes us aware that we are still under its potent spell

 The conditions of society which brought it forth and nourished it have long disappeared; but as those far-off stars which once were and are not, still continue to shed their rays upon us, so the light of chivalry, which was a child of feudalism, still illuminates our moral path, surviving its mother institution.





訳すのは、とても難しいので、「武士道: 新渡戸稲造著 岬龍一郎訳」(PHP文庫)から、上記の翻訳を引用します。



 武士道は、日本の象徴である桜花とおなじように、日本の国土に咲く固有の華(はな)である。それはわが国の歴史の標本室に保存されているような古めかしい道徳ではない。いまなお力と美の対象として、わたしたちの心の中に生きている。たとえ具体的な形はとらなくとも道徳的な薫(かお)りをまわりに漂(ただよ)わせ、わたしたちを今なお惹きつけ、強い影響下にあることを教えてくれる。

 武士道を生み、そして育てた社会的状態が失われてからすでに久しいが、あの遥かな遠い星が、かつて存在し、いまでも地上に光を降り注いでいるように、封建制の所産である武士道の光は、その母体である封建制度よりも長く生き延びて、この国の人の倫(みち)のありようを照らし続けているのだ。

つづく。
つづきは、こちら武士道 BUSHIDO:THE SOUL OF JAPAN 

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Re: タイトルなし

マリーさんへ

> 外国人の精神を理解するのに聖書を読むように、
> 日本人の精神を理解するのに武士道は世界中で読まれています。
> 原文も格調高いけど、英訳も拡張高いのですね~

あ、これは、書きまちがいでしょうか?
本文の方にも書きましたが、新渡戸稲造先生の「武士道」は、原文が、英文です。
そもそも、欧米の人向けに、書かれた本ですから。
あの時代に、なぜ、新渡戸先生が英文で書かれたのかってことが、とても興味深い点だと思っています。

日本語で出ているものは、その翻訳であり、いろいろな方が、翻訳されてます。

僕が、調べた感じでは、日本語で一番格調高い翻訳は、 岩波文庫から出されている、矢内原忠雄先生の翻訳なんじゃないかなあって思うんです。ちょっとだけ、僕、読んでみました。でも、言葉が難しくて、僕の今の日本語力だと、かなりキビシイです。でも、大人の方なら、大丈夫だと思います。v-411

原文の英語のものや、さまざまな日本語翻訳など、いろいろ読み比べてみるのも、おもしろいかもしれないですね!

> うちの子供たちに武士道を説明するのは難しかったので、
> 子供向けの「こども武士道」をお進めしました(^_^;)

そうですか。「こども武士道」っていうのも、あるんですか。いろいろありますね!
僕は、武士道(マンガで読破)っていうのを見つけたので、そっちを、紹介しておきました(^^)

僕自身は、まず、原文を英語で読んで、それから、李登輝先生の「武士道解題」に挑戦しようかなって思っています。そんなに長くないので、英語の方は、読むだけならそれほど時間はかからないです。ただ、出てくる人の名前や引用されていることなど、知らないことが多いので、調べながら、理解しながら・・・って思うと、時間がかかります。


マリーさんへ

> 武士(もののふ)とは何たるかを知るには、
> 隆慶一郎・著 「一夢庵風流記」
> がお勧めです
> 翔くんなら理解できると思います!!

ありがとうございます!v-411


hamaさんへ

> Bushido: The Soul of Japan いいですね~。私も話では聞いたことがあり読みたいとは思っている本の1冊です。が、翔さんの引用をみて・・開いた口がふさがらない(?)状態です。
> 100年以上も前にこのような英語のできる日本人がいたというのにも驚きますし、美しい英語というのは聞いている(読んでいる)こちら側も気持ちがいいものですね。

はい。それと、原文(英語)の方は、ざっと読んでみたんですが、いろいろな和歌(たぶん、日本人ならみんな知っているような和歌。本居宣長(もとおり のりなが)先生とか、吉田松陰(よしだ しょういん)先生などの和歌が、英語で書かれていたりもするんですよ。な~るほど、こういう風に、英語に訳すのかあって思いました。(@@)

でも、やはり、和歌は、日本語の方が、雰囲気が出てると思いますが。。。新渡戸先生も、最初の方で、翻訳だとあらわしきれないことがあるってことを説明して、武士道のことは、とちゅうから、Chivalry じゃなくて、Bushido って、そのまま書いていらっしゃいます。

> それにしてもBushidoへの挑戦すばらしいです。

ありがとうございます。v-411
読むだけなら、そんなに長くないし、ざざっと読めると思います。でも、書いてある内容というか、例えば、人の名前とか、引用してあることがらとかで、知らないことがいろいろあるので、それを調べたりしていると、かなり時間がかかります。

でも、カナダの学校(現地校)で、(英語で)、Confucius (日本語だと「孔子」)とその考え方については、少し習ってたので、そういうところは、理解しやすいです。

> 我が家は残念ながら数年前からイングランドではなくヨーロッパで住居しています。BBCはPCです。ヨーロッパでの武道ごとは都会でないとなかなかよいチャンスに恵まれず未だよい先生との出会いがありません。

そうでしたか。都会でないとなると、確かに、難しいのかも。
僕の住んでるところも、ブラックベアが、バックヤードに出るようなところで、あんまり、都会ってわけじゃないです。でも、ちょっと行けば、空手も、合気道も、少林寺拳法も、柔術も、習えるところがあります(先生は、みんな、カナダ人ですが)。僕の空手の流派は、今、ヨーロッパに10個、道場があります。スペイン、ポーランド、スロベニア、イタリア、チェコ、イギリス、それと、ロシア。でも、近くじゃないかもしれないですね。カナダには、たくさんあるんですが・・・。

いつか、よい先生に、めぐりあえると、いいですね!v-410


happyuanさんへ

> 素晴らしい庭園ですね。カナダにこんなものがあるなんてなんだか嬉しいです。

僕も、この庭園、気に入ってます! v-411
もうひとつ、新渡戸先生の記念公園が、カナダにあるみたいですよ。亡くなられたビクトリアの地にもあるみたいです。僕、そっちは、行ったことないんだけれど。

Edit | 2012.08.12(Sun) 15:31:31

happyuan >>URL

素晴らしい庭園ですね。カナダにこんなものがあるなんてなんだか嬉しいです。私の英語ブログはあまりの格調の低さに衝撃だなぁ(>_<)

Edit | 2012.08.12(Sun) 10:03:36

hama >>URL

Bushido: The Soul of Japan いいですね~。私も話では聞いたことがあり読みたいとは思っている本の1冊です。が、翔さんの引用をみて・・開いた口がふさがらない(?)状態です。
100年以上も前にこのような英語のできる日本人がいたというのにも驚きますし、美しい英語というのは聞いている(読んでいる)こちら側も気持ちがいいものですね。
それにしてもBushidoへの挑戦すばらしいです。

我が家は残念ながら数年前からイングランドではなくヨーロッパで住居しています。BBCはPCです。ヨーロッパでの武道ごとは都会でないとなかなかよいチャンスに恵まれず未だよい先生との出会いがありません。

Edit | 2012.08.11(Sat) 08:24:22

マリー >>URL

武士(もののふ)とは何たるかを知るには、
隆慶一郎・著 「一夢庵風流記」
がお勧めです
翔くんなら理解できると思います!!

Edit | 2012.08.09(Thu) 18:01:55

マリー >>URL

武士道を書かれた新渡戸稲造さんは、
現在5,000円札にも描かれていますね(^^)

外国人の精神を理解するのに聖書を読むように、
日本人の精神を理解するのに武士道は世界中で読まれています。
原文も格調高いけど、英訳も拡張高いのですね~

うちの子供たちに武士道を説明するのは難しかったので、
子供向けの「こども武士道」をお進めしました(^_^;)

Edit | 2012.08.09(Thu) 17:56:59

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