「武士道」を読む

2012.08.17 Fri

武士道:THE SOUL OF JAPAN  (2)

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新渡戸記念庭園 Nitobe Memorial Garden と 武士道 BUSHIDO:THE SOUL OF JAPAN のつづきです。

カナダ人の空手仲間に、武士道について伝えるため、英語で読み始めた BUSHIDO:The Soul Of Japan, By Inazo Nitobe, A.M., Ph.D.「新渡戸稲造先生の武士道」。

かなり歯ごたえがあります。

何が難しいかと言うと、もちろん、文体も、言葉も、かなり難しいんですが、それ以上に難しいのは、僕が知らないことについて、それを知っていることを前提に書かれているっていうところです。

例えば、こんな風に書いてあります(英語原文)。

It, perhaps, fills the same position in the history of ethics that the English Constitution does in political history; yet it has had nothing to compare with the Magna Charta or the Habeas Corpus Act. True, early in the seventeenth century Military Statutes (Buké Hatto) were promulgated; but their thirteen short articles were taken up mostly with marriages, castles, leagues, etc., and didactic regulations were but meagerly touched upon. We cannot, therefore, point out any definite time and place and say, "Here is its fountain head."

おおざっぱには、言いたいことは、わかる。
でも、ひっかかるところが、いろいろある。

最初の It は、武士道をさしています。それは、その前を読んでいればわかります。

まず、僕が、ひっかかったのは、Magna Charta や Hebeas Corpus Act。
Hebeas Corpus は知らないけど、・・・・・Actって書いてあることから、何かの法律だなってことはわかる。English Constitutionの話をしているわけだし。だから、まあ、知らないなりに、なんとなくわかったような気分で読んでたんだけれど、やっぱり気になって、僕が、Magna Charta ってなんだろう?ってブツブツ言っていたら、母さんが、「えっ!知らないの?」って。
まあ、母さんは、大学でこういう分野も教えていたから・・・。

次に、Military Statutes は、わかるんだけれど、(Buké Hatto) で、ひっかかりました。
でも、これは、(ぶけ はっと)というアルファベットを見ているうちに、ああ、武家諸法度(ぶけしょはっと)のことかあって、気がつきました。 武家諸法度って言ってくれれば、まあ、一応は、何となくわかるけど、the seventeenth century Military Statutes って言われて、すぐには、つながらなかったです。1615年だから、たしかに、17世紀です。

promulgatedも、ん? ってひっかかりました。
でも、Statutes が、laws とか、rules のことだってことはわかるから、前後から、context clues で、 なんとなくわかるような気分で読むって感じ。

ねんのため調べたら、
If a new law is promulagated by a government or national leader, it is publicly approved or made official. っていう意味だって、わかりました。

日本語で言うと、法令(ほうれい)を、公布(こうふ)する、発布(はっぷ)するっていう意味のようです。

didactic は、instructive 

あと、fountain head も、わかるような感じなんだけど、完全にってわけじゃなくって、ん?ってひっかかりました。日本語でいうと、源泉(げんせん)とか、根源(こんげん)っていうようです。辞書には、2 words ではなく、fountainhead という 1 word でのっていました。


上の英文の翻訳をのせておきます。

武士道は倫理の歴史において、大英帝国の憲法が政治史において占めたのと同じ地位を占めていると考えられる。しかし、イギリス憲法にはマグナカルタや人身保護法がある一方で、日本の武士道はそれに類するものはない。確かに、17世紀初頭に武家諸法度が制定されたが、その13カ条の短い項目は、主として、婚姻、居城、徒党などに関することを規定しているだけで、教訓的な訓戒にはほとんど触れていない。それゆえ、わが国の武士道は特定の時期や場所を示して「ここに武士道の淵源あり」ということはできない。(「武士道」(対訳日本双書)新渡戸稲造著 IBCパブリッシングから引用)



つづきはこちらです。和歌を英語で(1)

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Re: タイトルなし

haykichi さんへ

> お久しぶりです。

あ、haykichiさん、お久しぶりです!!!

> 原文で武士道を読んでいるんですね。すごい!

はい。でも、まだ、読み始めたところです。

> 私は日本語でも挫折し、結局は要約版しか読んでいません。

そうですか。僕も、ウンウン言いながら、読んでます。むずかしいです。

> この要約版でも十分読み応えがあり、完全版をまた読みたくなりました。
> (結局また挫折しそうなので読んでいませんが・・・。)

時間あるとき、ぜひって、思います!v-411

> 確かに、単語というよりその言葉が持つ意味が難しいですよね。
> 一応歴史も勉強した私ですが、「マグナカルタ」と言われても、
> なんだったかな~ですし(苦笑)。法律用語も日本語ですら
> ???ですし(苦笑)。

知らないことばっかりなので、少しずつ、調べながら、読んでます(^^)。
だから、なかなか、すすまないです(><)。

Edit | 2012.08.19(Sun) 15:14:32

haykichi >>URL

お久しぶりです。原文で武士道を読んでいるんですね。すごい!
私は日本語でも挫折し、結局は要約版しか読んでいません。
この要約版でも十分読み応えがあり、完全版をまた読みたくなりました。
(結局また挫折しそうなので読んでいませんが・・・。)
確かに、単語というよりその言葉が持つ意味が難しいですよね。
一応歴史も勉強した私ですが、「マグナカルタ」と言われても、
なんだったかな~ですし(苦笑)。法律用語も日本語ですら
???ですし(苦笑)。
夏休みになってすっかり頭を使っていなかったので、翔君のブログで
勉強させてもらえてうれしいです!

Edit | 2012.08.17(Fri) 20:21:56

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