カナダ高校英語、学校の宿題はこんなのです!

2013.01.25 Fri

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高校英語は「丸ごと一冊」勉強!

カナダの高校での英語の勉強について、ちょっと、説明しておきます。

つづきです。
前の話はこちら学校で、今、読んでる英語の本を紹介!

こっちの高校の「英語」の勉強というのは、(文法などもやりますが(学校で習った英文書きかえ練習)、勉強の圧倒的(あっとうてき)中心は、「英米文学の勉強」。

本を、「丸ごと一冊」使って勉強する。
一冊の中の一部分を抜(ぬ)き書きしたテキストを使って勉強するのではない。

シェークスピア(原文)(シェークスピア・オン・ステージ)」や「詩」もやる。でも、今、僕がやってるのは、20世紀のアメリカの小説(1925年作)。
Fitzgerald の The Great Gatsby 
アメリカ文学の最高傑作けっさくと言われてる本)。

「丸ごと一冊」といっても、この本は、分量的には、200ページ足らず。だから、読書好きの英語ネイティブが集中してズンズン読めば、4時間かからない。でも、そういう読み方だけだと、学校から出された宿題(下に紹介)は、こなせない。それと、たぶん、Fitzgerald の文章を、十分にあじわえないと思う。僕は、最初、ぎゅんぎゅん早く読んだ。でも、今は、じっくりと、あーでもない、こーでもないと、読み返してる。

学校の英語の宿題(高校二年)を紹介!
(課題はたくさんあるので、これは一部。内容も、部分引用。だいたいのところを、日本語に訳した。本を丸ごと一冊読ませ、たくさん「書かせる」課題ばかりです。)

1. Character Quiz
キャラクター・クイズは、先生が作るんじゃなくて、生徒が自分で作る。人物の行動の内側(内面)をしめす文章を引用しながら作る。
追記
Character Quiz の内容については、こちらをどうぞ
Character Quiz キャラクター・クイズ

2. Creative Responses
Response Journal を書く。小説を読んだときに自分が感じたことや、疑問に思ったこと、今後の予想や、好きなセリフなどを書きながら、読む。

小説の中から、一人、キャラクターを選び、その人物になりきって、その人物の視点(してん)から、「日記」を書く。やりたければ、新しい登場人物を作り出し、その人物の日記にしてもいい。ただし、その場合は、小説のテーマと流れにそって、作り上げたキャラクターの内面の深みが出るような日記にしなければいけない。

10この文章を選び、それらが、この小説にとってどれほど重要な意味を持っているかを書く。選んだ10この文章が、小説のテーマをどのように表現しているのか、どのようにキャラクターをえがきだしているのかを、明らかにするように書く。

自分が、心理学者であるとして、選んだキャラクターの心理分析(ぶんせき)を書く。キャラクターの良いところと悪いところ、さまざまな行動の動機(どうき)、そして他のキャラクターとの関係などを明らかにするように書く。

レポーターとして、キャラクターにインタビューする。その人物の内面が明らかになるようなインタビューにする。

など。

3. A Character Analysis (1000字ていどのエッセイ)
人物を選ぶ。小説の中のセリフや行動(本人のものにかぎらない)などを引用しながら、その人物の主な性格が、3つ、うかびあがるように書く。

ダイナミックな(変化のある)人物を選ぶ。その人物が、前はどうだったのか。それが、後でどのように変わったのかを書く。そして、その変化は、なぜおきたのか、どのようにしておきたのかを、小説の中から、具体的な事実を拾いながら、説明する。

など。

あたり前だけど、引用するときは、全部、Footnote をつけなくちゃいけない。

エッセイを書いた上で、Evaluation Sheet にしたがって、自分で、Self Evaluate してから提出する。

結構、大変です。
でも、自分で自由に人物を選べるし、いろいろ考えてエッセイを書くのは楽しいです。

                  

これは、英語(原文)


華麗なるギャツビー [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス

こちらは、日本語

murakami.jpg
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

翻訳(ほんやく)者である村上春樹(はるき)が
グレート・ギャツビーは、『カラマーゾフの兄弟』よりも、人生で巡りあった重要な本であると言ってます。

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Re: タイトルなし

のんき さんへ

> 勉強になります。
> 読んだストーリーについて、自分で問題を作るっていうのはいいアイディアですね。
> 私の日本語のクラスでもさっそく取り入れてみます。
> 明日の教材作り変えなきゃ!
> ありがとう!

コメントありがとうございます。
何か役にたったようで、とてもうれしいです。v-411


Teo Choccot さんへ

> キャラクター・クイズって、どんな風な物なのかしら?
> 「これは誰でしょう」的なもの?

いえ、ちがいます。長くなるので本文に書きました。(^^)

> 日本文学の最高傑作って、何でしょうねえ。
> 「源氏物語」?
> でもこれを丸ごと勉強するのは、結構大変です。

日本は、「長い歴史」のある国だから。(^^)Y v-411


マーガレット さんへ

> 翔くんのブログを拝見すると、どんな事をやっているのか、なるほどね…と納得できます。
> カナダの高校生活もよくわかって、何にも連絡してこない息子の生活を想像しながら読ませて頂いています。
> これからも楽しみにしています!

どうも、ありがとうございます!v-411

Edit | 2013.01.27(Sun) 11:06:17

マーガレット >>URL

息子も今中学生でカナダの高校に飛び級していますが。理数はひねくれた問題なくて日本の学校より全然楽勝、でも英語と社会が難しい、と言ってます。
翔くんのブログを拝見すると、どんな事をやっているのか、なるほどね…と納得できます。
カナダの高校生活もよくわかって、何にも連絡してこない息子の生活を想像しながら読ませて頂いています。
これからも楽しみにしています!

Edit | 2013.01.26(Sat) 08:34:27

Teo Choccot >>URL

キャラクター・クイズって、どんな風な物なのかしら?
「これは誰でしょう」的なもの?
私は、Greatを【華麗なる】と訳した人のセンスにホレボレした覚えがあります。
日本文学の最高傑作って、何でしょうねえ。
「源氏物語」?
でもこれを丸ごと勉強するのは、結構大変です。

Edit | 2013.01.26(Sat) 07:09:28

のんき >>URL

勉強になります。
読んだストーリーについて、自分で問題を作るっていうのはいいアイディアですね。
私の日本語のクラスでもさっそく取り入れてみます。
明日の教材作り変えなきゃ!
ありがとう!

Edit | 2013.01.26(Sat) 03:18:50

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