語彙力アップ!日本人留学生、English 11のサバイバル方法
2013.03.01 Fri



語彙(ごい)力アップ!
日本人留学生、English 11のサバイバル方法!
日本からカナダに留学中のローズさん(仮名)から、ご質問をいただきました。
僕なりに、答えてみようと思います。


翔さんはどうやって単語の意味が分かるようになりましたか?
僕 は、日本語が母国語だけど、英語も、母国語みたいな感じ。でも、フランス語は、外国語として勉強し ました(French 10まで)。だから、「母国語を勉強する場合」と、「外国語を勉強する場合」とで、勉強のしかた がちょっとちがうなって感じたことがあります。
ローズさんの場合は、英語を「外国語として勉強する」ってことだから、僕の勉強方法が、そのまま全部使えるかというと、そうでもないかもしれません。僕が、どうやったかは、また今度にして、 とりあえず今日は、僕がローズさんの立場だったらやるだろうなって思うこと、僕のおススメを書いてみます(まとはずれだったら、すみま せん)。
![]() English 11(カナダの高校2年生の英語)は、本格的な英語の小説(丸ごと一冊)を何冊も読んで、いろいろ分析したり、長いエッセイを書いたりするし、比較論文も 書くし、詩の解釈もやるし、シェークスピア原文もやるし、ニュースなどの時事問題もやるし、自分で小説を書くプロジェクトもあるかもしれないし(僕のとこ ろはやります)、クラスでのディスカッションもあります。あ、細かい文法問題もありました。盛りだくさんです。(今、僕が学校でやってる英語科目です。) English 11 は、English 10 から 12 への橋渡し。大学へ行かない人たちも多いから、English 12 を終えたら、カナダでは、教育を終えた「一人前の英語人」としてあつかわれます。「大人の英語人」として、カナダで生きていけるレベルが、English 12 終了レベルとなってるわけです。そして、その一年前の状態っていうのが、English 11 のレベル。だから、キツイのは当然。特に、英語が母国語じゃないなら、大変な思いをするのが、ふつう。楽々っていう方が異常。 ローズさんの場合、English 10 や English 11 レベルの小説が、すでに、まわりの文章から単語の意味を推測(すいそく)しながら読めるようになってきているとのこと。これは、スゴイことだと思います。ローズさんは、かなりいいところまで来ている!って言えると思います。 ![]() |
だから、
A. 基本は、今のままでいいんじゃないでしょうか?

つまり、
1.まわりの文章から単語の意味を推測(すいそく)しながら読む。
(英語人は、だいたいそうやって読んでます。小学校のころから、前後から推測しながら読めって先生に言われます。)
2.大事な単語(推測できない単語あるいは、確かめないと危ない単語)は、辞書を片手に読む。
そして、
B.「英語人」より、たくさんの時間をかけて、English 11を勉強する

(英語人が1時間で読むところを、5時間かけるとか。僕も、小学校時代、英語、たくさん勉強しました。)
大丈夫です






英語人の5倍以上、勉強する

それと、
C. 語彙(ごい)を増やす問題集をやったらどうでしょうか?
本を読みながら語彙(ごい)を増やすのもいいんですが、特に語彙(ごい)が足りないと思うなら、手っ取り早く、それを補うことも必要だと思います。
僕自身、このシリーズやりました。かなり語彙(ごい)力がついたと思います。けっこう難しい単語が入ってます。単語の意味だけじゃなくて、使い方がいろいろ書いてあって、問題も入ってて、習った単語を使った長文読解問題もあって、新しく覚えた単語が身につくように工夫(くふう)されてます。もし難しいと思ったら、何学年か下の問題集を先にやったらいいと思います。English 10 や English 11 で習う小説で、たくさん辞書をひく必要があるなら、Grade 8やGrade 9くらいからやった方がいいかもしれません。
一番最初のページが、
avid brusque concise demean despicable emulate evoke excruciating inaugurate pervade proprietor pseudonym rebuff resilient turbulent
一番後ろのページが、
alienate fervent forbearance gullible hindrance inflammatory ordain ovation overt recant rejoinder reproach servile surpass vilify
これくらいのレベルです。
このへんの単語が、ぜんぜんダメっていう場合は、Grade 7 からやったらいいと思います。
これです。このシリーズは、わざと、難しい単語を入れてるので、学年の名前は気にしなくていいと思います。

(以前、「語彙(ごい)を増やす小説」というのを、1冊紹介しました。英語学習のカテゴリーを見てもらうと書いてあると思います。僕、他にもいろいろやってるんですが、長くなるので、また今度。)
あと、もう一つ。
D. 裏ワザです

外国語として勉強する場合、すでによくできる母国語の力を利用して勉強するとよいのでは?
(ブロ友さん(15歳で渡米)が、「英語小説の日本語版を手に入れるとよい」と言ってました。)
Grade 10 からは、丸ごと1冊の英語小説をやりますよね。クラシック・ノベルで有名なのだったら、たいてい、日本語版が出てると思います。「日本語で先にストーリーを読んじゃう!」
さらに言うと、
(1)最初、あらすじをネットなどで読んで、だいたいのイメージをつかむ。次に、(2)日本語でサッと読む。そして、最後に、(3)日本語と英語とを比べながら、両方いっぺんに読んでいく。
英語本と辞書だけでガンバルより、楽なんじゃないでしょうか。外国語として英語を勉強するなら、すでにある、日本語の力を利用しながら勉強するのが、現実的な秘策(ひさく)という気がします。
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Category: 英語学習
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