科学電卓・グラフ電卓と、手計算
2014.11.28 Fri



科学電卓・グラフ電卓と、手計算
前の話の続き。
リベンジさんからいただいたコメント:


息子がカリフォルニアの8年生で、数学だけ、今、Precalculusを勉強しています。そういった子はこちらには多いと思うので、将来どんな機会があるのか、そのためにできる準備をしたいです。カナダの話でも、陸続きですし、結構参考になっています。

高校から大学にかけての北米数学について、ふりかえって思うこと、の続き。
前の話はこちら。



さて、ここから本題。計算機と手計算の話。
Scientific Calculator=科学電卓
Graphing Calculator=グラフ電卓
と訳しておきます。
カナダ(僕の体験)では、小学校は手計算、高1から高2は科学電卓、高2から高3のあたりでグラフ電卓を使います。でも、今、現在、大学での数学は、また手計算にもどってます。
今、僕が大学でやってる理系科目は、(生物の他)、物理、化学、数学。
物理と化学では、科学電卓(非常にシンプルな機能のもの-ちなみに、教授から指定されてる電卓は、日本製のヤツ)を使うことがある。でも、数学は、全部、手計算でやる(電卓は全く使わない)。
もう少していねいに説明すると、
高校時代(カナダ)の数学は、手計算の問題ももちろんあるんだけれど(コンテスト数学は、手計算が基本だし)、学校では、電卓を使う場面も、かなり多いのです(というか、電卓を使わないと、できない問題も、たくさんあるということです)。
そのせいかどうかわかりませんが、とてもデキる人達なのに、大学のテストで、「あれれ、計算でまちがえちゃった!」と言ってるのを時々見ます。僕もミスすることがあるので(この間は、ゼロを書き落としちゃったしく、く、くやし~~~い!)、人のこと言えませんが。
高校時代、特に高2から高3にかけて、学校数学で満点かそれに限りなく近い点数をたたき出すためには、電卓の使い方に、かなり慣れる必要があります。科学電卓やグラフ電卓は、普通の電卓とはちがうし、機種によっても、いろいろある。だから、「慣れ」が大事で、慣れるためには、ある程度、たくさん使わないと いけない。でも、そうすると、その時期、手計算の力が落ちてしまうという面が、なくもないっていうか・・・・・あるような気がする。
Pre Calculusに続けて、Calculusに入ると、グラフ電卓を使う機会も増えると思う。もちろん、グラフ電卓を自由自在に使いこなせるようになることもとても大事・・・・なんだけど、手計算も忘れないようにしないといけない。
結局、両刀使い
というか、どっちからでもかかって来い!
という風になってるのが、理想です。そうは言っても、まあ、難しいんですけど・・・。
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Category: 算数と数学
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