高校時代の課外活動-カナダの大学(2)-質問への回答
2016.01.18 Mon





高校時代の課外活動
カナダの大学(2)-質問への回答

カナダの高校に留学している人たちからの質問。

(質問) カナダの高校に留学しました。 (a) トロント大学に進学するには、成績など平均いくらあればいいのでしょうか? (b) ボランティア(社会貢献)や課外活動は具体的にどのような活動をしていたのか教えてもらえますか? (c) トロント大学・UBC・マギル大学で、合格しやすさに、ちがいはありますか? |
(a)については、こちら

(b)についても、まずこちらから

(一般的なこと・前提の話を書いてあります)

リーダーシップ、コミュニティ・サービス、スポーツ、芸術など、いろいろチャレンジすると良いと思う。よゆうがあればアカデミック面の(学校外での)チャレンジも。
(b)について (つづき)

学校では、高2から生徒会(Student Council)に入り、高3のとき、選挙で選ばれ、Executive Committee メンバーに。生徒会役員として生徒会活動。クラフト・フェアやいろいろなイベントをやってFundraising。みんなで集めたお金は、学校を作るための一部としてもらうため、ガーナへ送った。それと、Eco Action部での活動。そのほか、数学の先生の助手(Student Aide)として、毎週4コマ、Grade 8や、時にはGrade 10の生徒たちに数学を教えた。



市の図書館では、高校2年からStudent Library Councilのメンバー。会議に出て、図書館の先生や他のメンバーたちと、市の図書館イベントを企画したり、小学生のメンターになり英語の本読み指導をしたり、シニアの方にコンピューターやケイタイの使い方を教えたりなど。(そのころ、市の図書館で、お金をもらって働くバイトもしようとしたんだけれど、13歳だったからなのか、やとってもらえなかった。


それから、地元の小学生に日本語を教えるイベントを何回か企画してやったり、高校生たちに日本語を教えたり。
スポーツはいろいろやったけど、一番力を入れたのは空手。アプライした段階で空手を9年やってた(アシスタント・インストラクターとして5年)。
ピアノは、アプライしたときで11年やってて、学校でカナダ国歌の伴奏をしたり、年に2回、教会でみんなでリサイタルをしてきたなど。
それと、環境保護のNPOに入り、タウン・フェスティバルのYouth部門のイベントを、Youthリーダーの一人として企画・実行した。
アカデミック面では、高校から選ばれて、Mini Med School(ミニ・メッド・スクール)に送られた(カナダのあちこちの大学教授たちから、糖尿病の最先端の研究について教えてもらう2か月弱のプログラムー高校代表なので、生徒側は費用を払わなくていい)。


»»»大学との関係«««

(大学・学部のウエブサイトなどを見れば、すぐにわかる―Admissions のところを見ればいい。How to Applyとか。高校から入る場合、Admission from High School とか、High School Applicantsとかのところ。Broad based admissions とあったら、課外活動を重視しているのは明らかだし、Supplemental application form required と書いてあったら、何か、他に書かなきゃいけないものがあるんだなってわかる。ウエブサイトは、Applicantsのグループごとに、つまり、高校から入る場合・カレッジからトランスファーする場合・別のプロビンスからくる場合・海外から来る場合などで場合分けされているから、まちがえたところを見ないようにしなきゃいけない。それと、同じ大学でも学部によってちがったりするから、注意が必要ーたとえば、サイエンスでは課外活動を見ない大学でも、ビジネスだと課外活動を重視するとか。)

アプライする直前の1年だけじゃなくて、だいたい5年くらい前のものからチェックされた。ボランティア活動をして新聞などに取り上げられたり(僕も、タウン・フェスティバルのYouth部門の活動や、病気の子どもにお金を送るためのFundraisingイベントなどで新聞にのったことが何回かある)、コンテストで良い結果を出したりといったこともプラスになると思う(どんな賞を受賞したかを書く欄があった―いろいろ書いた)。課外活動は何かを1回だけやるというのではなく、何年も継続していること(少なくとも2年とか、できれば3年以上)、つまり、いつも活動的にしていることが大事。何年何月から始めて、何年何月までやったのかを書く欄があったから。それと、リーダーシップ、コミュニティ・サービス、スポーツ、芸術、アカデミック面などのように種類を分けて書くようになってた。それぞれ何かしらあるといい。でも、一部欠けていたとしても、他で補えればいいんだと思う(全部がなくても、合格してた人がいる気がする)。学校レベルだけじゃなくて、ディストリクト・レベルや、ナショナル・レベル(あるいは、インターナショナル・レベル)の活動をしていると評価が高くなると思う。レファレンスもいる。
Personal Profileを書く。それと、エッセイというか、Personal Statement というか、Statement of Purpose や、その他、ちょっとしたライティングが必要になることも。そういうとき、「課外活動」の「体験」がたくさんあると、それらをネタにできるから、書くのに困らない。いろいろやってて良かったって思った。(肩書の数を増やせばいいってもんじゃない。「体験」こそが重要。)
大学側は、「その人が、どういう人なのか」を知ろうとしている。だから、「〇〇のボランティアをやらなきゃダメ」という決まった話じゃなくて、何をやってもいい。自分の興味にしたがい、やりたいことに積極的にかかわっていけばいい。「



病院で車いすを押すボランティアをしていたり(歯医者さんになりたいって言ってた)、Scouts Canadaの活動をしていたり、教会で小学生のめんどうをみるボランティアをしていたり、高校だけじゃなくてSchool District全体の生徒会活動をしていたり、地元の子どもたちにサッカーやバスケットボールを教えていたり、サイエンス・ワールド(科学館)で学生ボランティアをしたり、南米やアフリカに行き、こまってる人達を助けたり・・・。人によって、いろいろ。
あえて、共通点をあげるとすると、多くの高校生は(僕もふくめて)、Fundraisingをして、こまっている人にお金を送ったりの経験は、たぶん、何かしらやってると思う。それに加えて、いろいろやってる感じ。将来、進みたい分野と関係する課外活動をするというのも、とても自然だし、良いといえる。ただ、進む分野を、はっきりとは決められないときは(それは、よくあることだと思う)、興味がもてるものなら、なんにでも、チャンレジしていけばいいと思う。僕も、いろいろな分野にチャレンジしました。



つづきは、こちら。

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Category: 「大学」に向けて
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