Teaching Evaluationの季節

2016.04.06 Wed

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Teaching Evaluationの季節

つづきの話。
前の話はこちら大学の教科書(値段)

「学生からの評価」っていうのは、単に「人気」っていうフワフワしたものだけじゃない。もっとキッチリした「ティーチング評価」(Teaching Evaluation)っていうのがある。Survey(サーベイ)(アンケート調査)なんだけど、学生たちが教授たちに渡す「通知表」と言ってもいい。

学生が勝手にやるんじゃなくて、大学に言われて学生がやる公式なもの。それぞれのターム(学期)の最後、講義が終わるころ(つまり今の時期)、学生たちがそれぞれの教授たちに評価を細かくつけて大学側に提出する(ファイナルイグザムのはじまる前にやる)。

授業中に15分くらい時間をとり、学生たちに書きこませて、オンラインで提出する(TAに対しては、オンライン提出と紙の提出の両方があった)。コースによっては、これに加えて、タームの真ん中くらいにも学生から教授への評価表(Midterm Evaluation)を出すよう求められるのもある。質問に答える形になってて、その他いろいろ自由に書きこめる。もちろん、匿名(とくめい)になってる。授業中じゃなくて、家でじっくりやることもできる。

大学側の教授たちへの評価は、たぶん、「研究成果」に一番のウエイトが置かれていると思う。でも、ティーチングもしている場合、学生からの評価があまりにきわだって低いと、上からの呼び出しその他いろいろあるらしい。

ある若い教授がこんなことを言っていた。
「皆さんは、『Teaching Evaluationなんて意味ないだろ。どうせ、誰も見てないだろ?』って思うかもしれない。実を言うと、学生時代、僕もそう思ってました。でも、教授になってわかったんだけれど、そんなことはありません。教授たちはまじめに全部見ています。それどころか、Dean(学部長)も、全部の評価表を(!)見ているんです。そして、その結果をふまえて、Dean(学部長)から、それぞれの教授に、『手紙』も来るんです。」って。

そうなのか。そう言えば、いろいろと思い当たるフシはある。上からもろもろ注意され、言動に気をつかっているのが、何となく見えるケースもある。そうかと思うと、学期の終わりごろ、「おつかれさま~」という感じで、ドーナッツを配ってくれる明るい教授たちもいたりする。教授側から学生たちへの「わいろ」というわけではないんだけれど、学生たちはけっこう喜ぶ。

学生側も大変だけど、教授側も大変である。

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