ギフティッド・飛び級(2)

2016.05.24 Tue

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ギフティッド・飛び級(2)

ただいま、こちらは、5月の連休中。
前からのつづき。前の話はこちら。 ギフティッド・飛び級(1)


飛び級」に関連して、カナダの先生たちとの面接について、質問(カナダ的な発想を知りたいという質問)をもらったので、それへの回答ということで書いてみる。(「ギフティッド」と「飛び級」は別のものだけれど、「ギフティッド」についても関係するところがあるかもしれない。)


具体的な質問の予測はできないけれど、もしかしたら、「僕がどういう生徒なのか」を、僕のブログなどで「観察」したら、そこから見えてくるものがあるかもしれない。「ギフティッド」や「飛び級」という文字だけを追っていたら見逃してしまいそうなところにこそ、ヒントがあると思う。

僕の本の一部分じゃなくて、全部を読んでほしい。日本での体験だけど渋幕での面接の話だって参考になるかもしれない。お手伝いの話とか。ボランティア。スポーツや、コンバインド・クラスでの年上に混じっての経験興味のあることにズンズン突き進む。積極性


たとえば、僕は、年は3つ下だったけど、高校のときは、生徒会役員に立候補したし(その後、選挙で当選)、大学1年のときは、サイエンス学部の1年生代表に立候補したし(その後、選挙で当選!)、大学2年だった今年は、ある団体のコ・チェア(部門の責任者)に立候補した(その後、みんなから選ばれた!)。そういう積極性が大事なんじゃないかな。(その他のボランティア活動などについては、本に書いてあるほか、たとえば、ここにも少し書いてあります。14歳で大学合格!飛び級と飛び入学、スカラシップつき) 

小学校
のときは、スピーチ・コンテスト(パブリック・スピーキング)で、2年連続、学校代表に選ばれた。その後、ディストリクトでのスピーチ・コンテストでも、2年連続、オナーズをもらった(僕の学年では僕だけだったと思う)。たくさんの人たちの前で、演説する度胸っていうか(まあ、僕も、最初は、かなりドキドキしながらやってたんだけど、だんだん慣れてきて、調子が出てきた。カナダでは、キンダーガーテンのころから、「みんなの前で発表する」ってことをたくさん経験する)。

それから、小学校のとき、コンバインド・クラスって呼ばれる、上の学年と下の学年が合体したクラスに(下の学年の生徒として)入っててた経験があったのも良かったと思う。上の学年(年上)の生徒たちと一緒にグループ学習することに慣れてたスポーツも年上の生徒たちと一緒にやってたし、日本語学校もそうだった。


先生たちは、面接などで、「この生徒は、年上の生徒たちの中に入って、ちゃんとやっていけるか?」ってところを、見るんだと思う。

心と身体の成熟度
体力聞く力・話す力・読む力・書く力(カナダの学校では、「みんなの前で発表」することが多い。それと、人の発表をきちんと聞いて、それに対して意見を言うことが求められる。キンダーガーテンでもそう。毎日、「発表の時間」がある。それと小学校では、たくさん読み、たくさん書く。)グループ学習に参加する力&リーダーシップ力(カナダの学校は、「グループ学習」が多い)


あと、細かいことを言うと、「身体が大きい」としたら、それもプラスになると思う(上の学年になじみやすい)。それと小学生くらいの場合、誕生日が少し関係する場合があるかも。たぶん、一番いいのは、1月1日生まれ(僕はそうじゃないので、絶対的な話じゃないと思うけど)。そして、一番不利なのは、12月31日生まれ。

つまり、「勉強ができる」とか、「IQが高い」とかいったことは、たぶん、「学年飛び級」のために必要とされる、ほんのちょっとの部分(前提の部分)に過ぎない。


それと、ときどき、北米の大学で「飛び入学」する子ども(早くにカレッジや大学に入る子)がいて話題になるけど、たいていは「ホームスクール」。家で勉強してて、学校には「通っていない」。たぶん学校では対応できないんで、やむなく親が教えるってケースなんだと思う。宗教的な理由だったり、集団での学習に向かない場合だったり、家で上の学年の勉強をしてたりなど。いろいろ。

ホームスクール」で上の学年の勉強をする場合と、「公立の普通の学校」で「学年飛び級」する場合とでは、必要とされるものが、ちがう。


まとめ
(カナダの「公立の学校」で、「学年飛び級」をするのに必要だと思うこと)

(A) 身体もじゅうぶんに成熟していること
(B) 年上の生徒たちに混じってうまくやっていけること
(スポーツやボランティア活動などで、「年上の生徒たちとグループ行動」した経験があるとよい。コンバインド・クラスなどで、「上の学年の生徒たちと一緒にグループ学習」した経験があるとよい。)

(C) 積極的に自分の意見が言えるタイプであること
(D) 英語がフランス語のどちらかが、(「学年飛び級」で入る)上の学年のカナダ人のネイティブたちより得意であること
(E) 芸術面とスポーツ面も強いこと
(F) すべての科目において、高い学力があること

面接で、そういったことをちゃんと示すことができれば、プラスに評価されると思う。

そして、年齢にもよると思うけど、小学生くらいの場合、もし、(G) 身体が大きく、(H) 1月生まれであれば(僕はちがったけれど)、なおよいのかもしれない。


「自分が教育委員会の先生だったらどう考えるか?」っていう視点で、考えてみるのがおススメ。

「ホームスクール」じゃない、「ふつうの公立学校」の「上の学年に飛び級」という話の場合、精神的にも、肉体的にも、「上の学年になじめるか?」ということが、一番大事なポイントだと思う。(また、上の学年の他の生徒たちにイヤな思いをさせないか?っていう視点も必要かもしれない。)


ただ、「学年飛び級」じゃなくて、「科目飛び級」の場合は、もう少し気軽に許されてる気がする。特に、留学生が、算数・数学などで学年飛び級することには、学校側も、慣れてると思う。

以上、僕の体験や聞いた話から、思ったことをまとめてみました。

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Category: カナダで飛び級

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まるこ さん へ

だいたい8時間くらいです。でも、いそがしいと、どうしても、7時間くらいになっちゃいます。まわりと比べると、かなり、寝てる方みたいです。僕の本、おすすめです。(^^) それと、伝記などいいと思います。


K さん へ

疲れたら、しっかり休む。山をこえたら、ちょっとゆったりする。
疲れているときは、よく寝るといいと思います。お風呂もいいですよ!

Edit | 2016.07.05(Tue) 11:55:51

K >>URL

翔さんこんにちは。いつも記事大変楽しく読んでいます。
少しお伺いしたいのですが、翔さんは何もかもやる気がなくなる時や、ひたすらネットをして家でダラダラする時などはないのでしょうか…?
私は司法試験をこの前受けたのですが、受験勉強中も本当にやる気がなくなる時が多くありましたし、かといって終わった今は昼に起きて家に引き籠ってひたすらダラダラするという、お世辞にも充実してるとは言えない生活です。ブログを拝見してると翔さんは毎日本当にアクティブに、そして積極的に活動されてて、本当に毎日キラキラしていてすごいなと思います。おそらく10個くらい違うのに、もはや尊敬の念しかありません。
そこで、翔さんにも私のようになる時はあるのか伺いたく思いました。
お返事頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

Edit | 2016.05.25(Wed) 15:00:54

まるこ >>URL

いつも楽しく拝見しています。
翔さんは、普段は睡眠時間は何時間くらいですか。
また、日本語の本でおすすめの本はありますか。
教えて頂ければ幸いです。

Edit | 2016.05.25(Wed) 14:17:59

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お知らせ(新)

僕の本が出ました。いつも応援ありがとうございます。これからも頑張ります! 僕が14歳でカナダ名門5大学に合格できたわけ
       応援、深く感謝しています

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この本には、僕のコラムもあります。 「9歳までに地頭を鍛える!37の秘訣」

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